鍛えられた身体で美しいフレームに跨がり固定ギアという特殊な自転車で競輪場を疾走する競輪選手に憧れを抱く方は少なくなく、自らも競輪選手になるために行動に移す方も多いです。気軽に乗れてアマチュアスポーツとしても多く競技が開催されている自転車にプロの競輪選手となって乗るために知っておきたいのが、選手になる為には競輪学校にて学んでから資格試験を受験しなければならない事です。
アマチュアスポーツで優秀な成績を収め続けている方であっても、国家試験を受験して合格する事ができなければ選手になって活躍する事はできないですし、国家試験を受験する事が可能になるのは競輪学校にて学んだ方に限られます。実際に活躍している選手達が踏んだプロセスとして紹介できるのが静岡県に存在している競輪学校に入り、1年間にわたり勉強をする事です。競輪学校に入学するために求められるのは、男性と女性のどちらにおいても国内にて居住しつつ入学した日に年齢が17歳を超えている事のみであり、自転車で競技に挑戦した経験などは問われません。入学試験は、一般入試の他に世界的な自転車のレースなどで優れた成績を収めた方向けの2つに分かれていますが、入学を希望している方の多くが受けるのは一般入試です。
また一般入試においても技能試験と共にある適性試験といった2つに分類されていて、既に自転車による競技で実績がある方は技能試験を受け自転車以外のスポーツの経験がある方は適性試験を受けます。技能試験や適性試験で行われる試験内容は合計すると5つあり技能試験の1次では千メートルと200メートルのタイムを測定し、適性試験の1次では垂直跳びや背中の筋力の強さを測定します。さらに、適性試験の1次ではローラーの上で自転車に乗ってペダルを回転させる回数を測定したり走行距離を測ります。千メートルと200メートルのタイム測定や垂直跳び、背中の筋力の強さの測定やペダルの回転数の測定といった5つの測定を行った後2次試験として人物の考査と身体検査が行われます。
様々な試験を受けて合格して、一人前の競輪選手としての生活を始める前には競輪学校にて1年間生活をする段階が存在し、競輪学校では既婚者の方も寮に入って生活を送る上にコンピューターや携帯電話を持ち込んで使用する事も我慢する必要があります。髪型なども含めて一人前になるために大切なポイントをきっちりと守りつつ、競輪選手になれた時には登録証と共に手帳が得られ華々しく活躍できます。